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国際的なWeb画像の相互運用規格を策定するIIIF協会への加盟のお知らせ

東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター人文情報学拠点長 下田正弘

2016年9月8日、東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター人文情報学拠点(以下、人文情報学拠点)は、国際的なWeb画像の相互運用規格を策定するIIIF(International Image Interoperability Framework、トリプルアイエフ)協会への加盟が、日本の機関として初めて、正式に承認されました。

IIIFは、Webで公開される画像資料を広く共有し活用するための国際共通規格で、フランス国立図書館のgallica、全米デジタル公共図書館DPLA、ハーバード大学等、先進的な機関がこれに準拠して画像公開を進めてきました。2015年6月、IIIFの国際規模での本格的拡大運用を目指してIIIF協会が設立され、英国図書館、フランス国立図書館、ノルウェー国立図書館、イスラエル国立図書館、ヴァティカン図書館、バイエルン州立図書館、スタンフォード大学、イェール大学、ハーバード大学、オックスフォード大学ボドリアン図書館、ゲティ財団、ウェルカム財団など、デジタル画像公開を進める世界各地の機関が加盟し、IIIFの策定運用と普及に取り組んでいます。

人文情報学拠点では、従来、「日本デジタル・ヒューマニティーズ学会」の設立や人文学向けデジタルテクスト構造化の国際標準を提供するText Encoding Initiative協会における「東アジア/日本語分科会」の設立など、国際的なデジタル学術環境の進展に日本の人文学全体を適応させるための、さまざまな活動を推進してまいりました。こうしたなか、今回、IIIF加盟が認められたのは、日本の人文学と芸術学の基礎資料を世界に開きだしてゆくための、画期的な決定であったと考えています。

ここに至る背景には、科学研究基盤S「仏教学新知識基盤の構築――次世代人文学の先進的モデルの提示」および「SAT大蔵経2015」における、永崎研宣研究員を中心とする画像公開への積極的取り組みが高く評価されたことがあります。今後、こうした経験を日本の人文学のみならず、博物館、文書館、資料館等の画像資料公開の取り組みに活かせるよう、さらに努力を重ねて参る所存です。

なお、9/12(月)には、東京大学史料編纂所大会議室(福武ホール)にて、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会のプレイベントとして、IIIFを紹介する公開ワークショップを国内では初めて参加費無料にて開催いたしました。今後もこのような取組みを国内各地で展開してまいりますのでご参加・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

参考URL:

東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター人文情報学拠点

http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/DHI/

IIIF http://iiif.io/

IIIF協会 http://iiif.io/community/consortium/

SAT大正蔵図像DB http://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php