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拠点の活動

IIIFに関する取り組み

The NCC Digital Scholarship Workshop への講師派遣と教材作成

 2018年11月15-16日、プリンストン大学にて、北米大学図書館日本研究専門司書のコミュニティNCCにより、The NCC Digital Scholarship Workshopが開催された。二日間の開催のうち二日目はIIIFをテーマとする講義と実習にあてられ、当拠点からは客員研究員の永崎が招かれ、本学情報基盤センターの中村覚助教とともに講師を担当した。

 教材としては、国立国会図書館デジタルコレクションや当拠点、東京大学附属図書館のみならず、国内外の様々な日本関連コンテンツを活用し、さらに、参加者よりIIIFコンテンツやデジタルコンテンツが教材用の素材として提供されたため、それらの活用事例も作成し、教材として利用した。提供コンテンツは、プリンストン大学から桜本坊文書、コロンビア大学からは衆鱗手鑑(IIIF Image APIのみ対応)、メリーランド大学からはプランゲ文庫(IIIF対応済)、UCバークリーからは三條西家伝等であり、それぞれに、短時間で提供可能な利活用例を提示することができた。

 実習用のツールとしては、当拠点で提供するIIIF関連ツールや中村氏作成のIIIF Discovery in Japanのみならず、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)によるIIIF Curation Viewerや京都大学提供の富士川文庫デジタル連携プロジェクト試行版等、日本から発信されるIIIF関連プロダクトの充実ぶりを提示する機会にもなった。

 全体として、北米各地の有力大学を中心に、30名ほどの参加者があり、北米における日本研究資料デジタル化とIIIFを通じたその活用の可能性に関する情報交換活発な議論が展開された。

 なお、このワークショップに向けて、参加者より提供されたコンテンツを両講師が協力してIIIF実習のための教材として加工したものは、以下のURLにリストされている。IIIF活用のためのご参考になれば幸いである。 https://diyhistory.org/iiif/sample.html